外食での注意点を知る
腎臓病の食事療法をとっていると、家庭内で食事を済ませようと心がけていても、外食が避けられないこともあります。
ここではそんな、外食時に腎臓病の方が気をつけなければいけないポイントを紹介しています。
外食で気をつけたい6つのポイント!
1.塩分量の調節をしよう
実際に料理を厨房で作っているレストランなどは、塩分量の調節が可能なので「塩なし・塩控えめ」で注文しましょう。また、タレ・ソースを上からかける料理なら、タレをかけない状態で持ってきてもらい、自分でタレの量を調整することもできますよね。スープや麺類は、汁を少なめにしてお湯を多くしてもらえば減塩が可能です。
また、ファミレスなどのメニューには元から塩分量が明記されていますので、家族一緒に外食を楽しむこともできますよ!
2.カロリーは体に良い油で摂取
たんぱく質は減らしつつも、カロリーはしっかり摂取しなければいけません。それに適しているのが、油。なるべく炒め物や揚げ物を注文するようにしましょう。また、レストラン等での食事なら、オリーブオイル、キャノーラ油などの体に良い油で調理してもらえるか尋ねてみましょう。
3.よく行くレストランのメニューを分析
栄養相談の機会があれば、行き着けのレストランのメニューを栄養士に分析してもらいましょう。「食べてもOK」のお墨付きをもらったメニューなら、安心して外食できますね。意外と食べてもOKなメニューは多く、例えばファミレスなら「鍋焼きうどん」」「とんかつとご飯セット」「トースト」「ツナ野菜サラダ」「餃子」「りんごのコンポート(アイス・生クリーム抜き)」など。
4.カリウムは控える
たんぱく質や塩分の多い食品は感覚的にわかりますが。高カリウムの食品と言われてもすぐには分かりませんよね。たけのこ、オクラ、芋類、トマト、アボカド、オレンジ、プルーン…などが高カリウムなのですが、共通点がないので慣れるまでは判断しづらいもの。そこで、カリウムに関してはメモを持ち歩いて気になる食材は確認するようにしましょう。
5.リンを控える
乳製品、豆、とうもろこし、レバー、コーラ、ビール…など、リンもカリウム同様、含まれている食品が分かりつらいもの。こちらも表を持ち歩き、都度確認しましょう。また、リンは料理にまぎれて見逃してしまうことも多いので、なるべく原材料が全て分からないものは取らないようにしたほうが無難でしょう。
6.飲み物の種類を選ぶ
お酒を控えるように言われても、中々お酒を絶てない人は「少量飲むならどれがましか?」を考えましょう。ビールよりはワインや日本酒、お酒を割る場合はコーラよりソーダ、カクテルはオレンジよりクランベリー、など工夫してカリウムやリンを抑えるようにしましょう。ジュースを飲みたいときも同様に、どのジュースなら飲めるのか把握しておきましょう。
このように、様々なポイントを抑えておけば外食も問題なし!たまには家族と外で食事をして、一緒に楽しむのもいいかもしれません。